・ 膝下まで覆うロングレインコート
・ フードサイズアジャスター
・ 雨風から顔を保護する深めのフード前
・ 着物スリーブ(余裕のある肩巾)
・ 2ウェイYKK止水フロントジッパー
・ 穿けるアノラック
・ 腰の左右にスルーポケット
・ 袖口ストレッチ
・ 袖口裏に手甲ループ
・ 裾調整ストレッチコード
・ 裾前後の中央にループ
・ シームテープによる目止め加工思いと創造
実を言うとシノギングではレインウェア着ることがあまりありません。それは、たとえ雨を防ぐためとはいえ、物理的な膜を身に纏って行動すれば間違いなく汗による蒸れ、結露、濡れが生じてしまうからです。最近ではわずかな通気性をうたうレインウェアも販売されていますが、それによってこれらの問題が解決されたとは思えません。例えば、通気性がとても高いシェルでも運動によって生じる汗を即座にすべて放出することはできないですよね?このことからも容易に想像できることです。では、アメノヒは何のためにあるかというと、どうしようもない雨を凌ぐためにあるのです。あまり着ない物を装備するなら出来るだけ軽い方がいいし脱ぎ着が面倒でないものがいい。そうして辿りついたのがレインパンツを必要とせず、一枚で雨を凌ぐことができるロング丈のレインコート「アメノヒ」です。レインウェアと言えば上下セットのレインスーツ。かつてそれが当たり前だった時代がありましたが、そんな常識にとらわれずに必要な物を開発することも凌の仕事です。
着心地
着丈が長く頭から膝まで覆うので容易には雨に濡れない安心感があります。防水透湿素材を使用していますが、気温や運動の程度によっては汗の放出が追い付かずに蒸れを感じたり内側が結露したりすることがあります。上下から開くフロントファスナーを下から開ければベンチレーションとして機能する他、フード周りを開くことなくインナーのシャツやヤマバッグなどにアクセスできます。また、長いフロントファスナーはパンツのように穿いたり脱いだりできるので便利です。腰の左右に配置されたジッパー(スルーポケット)はパンツのポケットにアクセスできるだけでなくベンチレーションとしても機能し、バックパックのヒップベルトを内側に通して止めることができるのでベンチレーションを妨げることもありません。
着こなし
アメノヒを着たら足回りはクナイで固めましょう。これで雨を凌ぐ準備は万全です。雨の状況に応じて上半身だけ脱いで袖を腰で結べばレインスカートのように着ることができます。また、着物のように裾をたくしあげてバックパックのウェストベルトに挟めば、足上げが必要な露岩帯や歩巾が広くなる場所にも安全に対応できます。袖口裏の手甲ループに中指を通せば袖口のずり上がりを抑えることができ、裾中央裏の前後のループを紐などで結ぶことで裾のバタつきを抑えることができます。行動中に膝から下の濡れが気になる場合には「ツユハラヒ」を合わせて使うことで、より広範囲に雨を防ぐことができます。
素材の特長
どことなく和の印象が漂う独特なリップストップナイロンに、耐水圧10,000mm、透湿量7,000g/cm²/dayの防水透湿コーティングを施した2.5層構造の素材を使用しています。2.5層の素材は3層素材のように雨や汗を吸収する生地が裏面に存在しないのでその分早く乾きます。防風性と撥水性も備えているので風にも強く雨や汚れを弾きます。
- 素材 :PERTEX SHIELD 15dnナイロン、2.5層
組成 :ナイロン100%(ポリウレタンコーティング)
サイズ :XS-XL(ユニセックス)
重量:238g
原産国:日本
- XS : 着丈105袖丈52 肩巾64 身巾52 裾巾70
S : 着丈109 袖丈53 肩巾68 身巾56 裾巾74
M : 着丈115 袖丈54 肩巾72 身巾60 裾巾78
L : 着丈121 袖丈55 肩巾76 身巾64 裾巾82
XL : 着丈125 袖丈55 肩巾80 身巾68 裾巾86