・ 40L-50Lのバックパックごと身体を覆う道中合羽
・ 前開きYKK SOFIXスナップボタン
・ 細引取り付け用ループ×2
・ 低山プリント思いと創造
実を言うとシノギングでは雨を凌ぐ衣服を着ることがあまりありません。雨を凌ぐためとはいえ、物理的な膜を身に纏って行動すれば間違いなく汗による蒸れと濡れが生じてしまうからです。最近ではわずかな通気性をうたうレインウェアも販売されていますが、それによってこれらの問題が解決されたとは思えません。防水透湿被膜のない高通気のシェルでも汗を瞬時には放出できないということからも容易に想像できることです。そうはいっても状況によっては雨を凌ぐための衣服を纏わなければならないこともあるでしょう。そんなときにできるだけ汗の不快を感じない衣服として考えたのがこのタビガラスです。衣服というよりも身体とバックパックを覆う幕・・・。これに近いものにレインポンチョがありますが、それよりももっと単純な、旅烏が雨風を凌いだ道中合羽をイメージしてデザインしました。
着心地
これを纏えば雨ばかりでなく、風や寒さを凌ぐことができる、凌が追い求めた究極の合羽です。シノギングで最もよく使う40L~50Lのバックパックを想定した大きさであり、一般的なハイキングに使用するような小型のバックパックには合いませんのでご注意ください。タビガラスは一般的なレインウェアのように閉塞的ではなく、身体とバックパックをすっぽり覆う構造です。前開きは止水ジッパーではなくスナップボタンなので、状況によっては雨が浸入することがあるかもしれませんが、これも凌ぐ、すなわち「足るを知る」という考えのデザインです。このスナップボタンの開きによって換気を調節でき、現在位置確認のため頻繁に出し入れする地形図や、シノギングを記録するカメラの出し入れが容易にできます。フードなしのデザインを心配する人もいるかもしれませんが、シノギングは森林限界以下の樹林帯をその領域と定めているのでレインハットを被れば事足りるでしょう。
着こなし
ハカマスカートやフタエズボンなどのヒラヒラ系にも合いますが、ここはやはり旅烏の出で立ちを彷彿させるタッツケにクナイが一番合うでしょう。強い風に巻き上がってしまう時には、後裾の角と角をお腹の前で結んだり、ループに細引きを付けて結んだりして凌ぎましょう。膝から下の濡れが気になる場合には「ツユハラヒ」を合わせて使うことで、より広範囲に雨を防ぐことができます。別荘について荷を解く時には大き目の敷物としても使えます。
素材の特長
どことなく和の印象が漂う独特なリップストップナイロンに、耐水圧10,000mm、透湿量7,000g/m²/dayの防水透湿コーティングを施した2.5層構造の素材を使用しています。2.5層の素材は3層素材のように雨や汗を吸収する生地が裏面に存在しないのでその分早く乾きます。防風性と撥水性も備えているので風にも強く雨や汚れを弾きます。
- 素材 :PERTEX SHIELD 15dnナイロン、2.5層
組成 :ナイロン100%(ポリウレタンコーティング)
サイズ :One Size(巾215cm、丈140cm)
重量:221g
原産国:日本