・火の粉よけとして、寒さよけとして重宝するウールの腕宛て
・袖口ストレッチ
・二の腕にフィットするストレッチコード+コードロック
・引いたストレッチコードが邪魔にならないよう内側に収納可
・尾州マークの国産素材思いと創造
腕宛てというと事務員さんや農家さんを思い浮かべる。儀式の様にスッと両腕に通すとそれだけですっきり整い、一日の仕事の汚れからシャツの袖まわりを守ってくれる。そんな腕宛ての、主役ではないけれど名脇役のようなニクイ存在はクナイに近いものを感じる。実は、凌風呂敷と同じ様にこっそり試作したウデアテを、何年も前からシノギングで使用しているので、もしかしたらシノギングイベントで目にしたことがあるシノラーさんもいるかもしれない。私にとってはすでにシノギングになくてはならない装備となっており、ヨヒヤミの袖を火の粉から守ってくれて、いくつもの寒い夜を共に過ごしてきたウデアテは今、使い込まれていい味を出している。ミシンを踏めれば簡単に自作できそうだし(笑)、あまりにもニッチなアイテムなので、商品化することにためらいばかりを感じていたが、ニッチだからこそ意味のあるモノを創造し、提案することが凌の仕事であると信じ、この名脇役を販売するに至ったわけであります。
使い勝手
シノギングでウッドストーブを使っていると、最も頻繁に火元に近付く袖まわりに火の粉が飛んで来たり、ウッドストーブにうっかり近付き過ぎたりすることがあるかもしれません。そんな時にヨヒヤミなど化繊の衣類はあっという間に溶けて穴が開いてしまったり、ひどい時には燃えてしまったりすることもあるかもしれませんが、ウデアテはウール素材を採用しているので化繊の様に溶けて穴が開くことはなく、よほど大きな火の粉が付いたとしても部分的に炭化するだけで済みます。袖口を化繊のストレッチバインダーで巻くと熱で溶けてしまうことがありますが、コールゴムをウール素材で巻いて仕上げているので溶ける心配がありません。肘上までの十分な長さがあるため保護と保温に優れ、ストレッチコードとコードロックで二の腕のフィットを調節でき、引いたストレッチコードがぶらぶらと邪魔にならないように内側に収められる仕様になっています。使った後は焚き火の匂いがしますが、ウールの防臭性のおかげで数日広げておけば匂いが取れるので、使うたびに洗う必要がありません。
使いこなし
別荘に着いてハンモックシステムを広げたら、ウッドストーブに火を熾す前に腕に通しておきましょう。腕宛てを着けたその姿は山仕事の人の様な貫禄がでます。火に強いからと言って安心し無神経になってはいけません。いつでも細心の注意を払って火を扱うことが基本であり重要です。寒い季節にはヨヒヤミなどの保温着の上に着けるとウールならではの優しいあたたかさを感じることができ、そのまま寝てしまっても構いません。暖かい季節でも、熱に弱いハヲリモノoctaの袖を保護するためにも使うことをおすすめします。尾根や渓を凌ぐときの保温や保護にも役立ちます。パッキングの際にはバックパックの隙間に滑り込ませるのがいいでしょう。
素材の特長
愛知県一宮市周辺で生産された尾州マーク対応の国産ウール織物です。中肉厚のウールフラノ素材は、やわらかな肌ざわりと上品なコシをあわせ持つドライな風合いが特徴です。火の粉が当たっても溶けることがなく、ウールならではの優しい保温性があり、防臭性も備えています。
- 重量:127g(本体のみの目安、木材のためバラつきがあります)
- M=長さ43cm、最大巾22cm L=長さ48cm、最大巾23cm