-
・凌が満を持して提案するシノギング用のハンモック
・しなやかで優しい肌触り
・軽くてシルクのような光沢の平織り
・エアサスペンションのような伸縮性
・蒸れを軽減する通気性
・両脇に小物ポケット
・スカート類を穿いていても使いやすい位置のポケット
・座るときの目印になる凌織りネーム
・巾をやや狭くして軽量化
・縁が立ち上がらずフラットな体勢を取りやすい(意匠登録出願中)
・末端にソフトカラビナ付属
注)ツリーストラップ類は付属しません。
注)凌の美学にのっとり収納袋は付属しません。
思いと創造
芸術的なハンモックを作ろうと思った。
そこに妥協などなかった。
シノギングを通してハンモックに魅了されてからいつの間にか10年が過ぎていた。その間に性質の違ういくつかのハンモックを使い、また、それらのアップデートによる物の良し悪しを経験しながら、シノギングに必要なハンモックがどんなものかがはっきり見えてきた。理想のハンモックを作りたいという思いでこだわりの素材をいくつか候補に選んだが、いざハンモックにしてみると満足する寝心地を得ることができなかった。正直これは予想外の展開だった。寝心地がある程度良くなる素材はあるのだが、それは他のハンモックと似たり寄ったりでわざわざ凌で出す意味がない。しかし、試作段階のひょんなことから寝心地・使い心地を飛躍的によくすることができた。降りて来たのだ。これはまさに試行錯誤の賜物であり「生地とサイズを決めて縫製してハイ終わり」では到底たどり着けない領域であろう。
シノギングの楽しみは何といってもお泊まりである。新月の夜、三日月の夜、満月の夜、いろんな月の下、ハンモックで眠った。ゲッカビジン(月下美人)という名には、そんな凌の浪漫が込められている。
寝心地と使い心地
一般にポリエステル素材は伸びが少ないので、それを使用したハンモックは遊びがなく固い寝心地になってしまうことがあります。これに対して少し伸びのあるナイロン素材を使用しているゲッカビジンは、ハンモック面全体でエアサスペンションのような浮遊感を得ることができます。「身体に合わせて伸びてくれる感じ」と言ったらいいでしょうか・・・。そして、一般的なハンモックは体重がかかることで長辺の縁の部分が立ち上がる傾向がありますが、ゲッカビジンにはそれがないのでよりフラットな体勢で寝ることができ、座った時に膝の裏に長辺の縁が食いこむことがありません。そしてこれは生地の伸びによる副産物だと思いますが、座った時に背面が少し立ち上がってちょうどいい背もたれができます。シルクのような光沢としわ感のあるハンモック面はしなやかで、高い通気性を備えているので蒸れにくくできています。これによって湿気の多い季節や、汗ばんだ状態でベッドインするときの快適性が確保できます。長さ240cm、巾130cm の大きさは、180cmくらいまでの身長の人が寝ることのできるサイズです。ハンモックの両側に小物ポケットがあるので、どの向きに寝ても座ってもポケットが使えるだけでなく、ポケットの位置を中心からずらしてあるので、アグラスカートやハカマスカートを穿いて使うときにも不便しません。
使いこなし
体重をかけるとハンモックが沈み込むので、その分少し高めに張るのがポイントです。凌の美学に基づいて月下美人には収納袋が付属しません。それは、タープやハンモックなどの大きな布ものはパッキングの最後にバックパックの隙間に十分収まるからです。こうすることでバックパック本来のかたちをきれいに出すことができ、荷重バランスもとりやすくなります。
素材の特長
第一織物のDICROS mauriファブリックを採用しています。シルクのような光沢のある軽量素材のナイロンタフタは、薄手ながらも独特なしわ感があるので肌触りが良く、8.2cm³ /cm² /sという高い通気性を備えているので蒸れを軽減してくれます。
- 通気度 :8.2cm³ /cm² /s
素材 :第一織物15dn×40dn平織りナイロン 44g/cm²
組成 :ナイロン100%
原産国:日本
- サイズ: 長さ240cm、巾130cm
重量:169g
耐荷重:112kg(二人以上での使用不可)