・防風性が高く軽量なハンモック用のビビィ
・ハンモックシステムをすっぽり包み込んで防風性を確保
・吊り上げてビビィのような空間を確保できるループ
・両端から開くジッパー
・ハンモックを通すだけのシンプルな構造
・隙間風を防ぐ両端の絞り
・サイドスリーパーにも対応する横巾
・収納袋付属ハンモックシステムをすっぽり包み込み、ビビィのように顔周りの空間を確保できるハンモックビビィで、防風性が高いのでモグやハンモックアンダーキルトなどへの風の侵入を防ぎます。
風を凌ぐ
ラッセルができないほどの豪雪、降り続く土砂降りの雨、荒れ狂う寒風、なにもかもが凍り付く氷点下など、ハンモック泊でさまざまな悪天候を凌いできて、風を凌ぐことの重要性がわかりました。タープを低く張って庇を閉じても風は入り込み、モグなどのインサレーションの縫製部分から風が入り込むと、本来の保温性が得られず寒さを感じてしまうことがあります。そんな厄介な風を凌ぐアイテムとして提案するのがハンモックビビィLiteです。防風性の高い生地をできるだけ少ない縫製でシュラフカバーのように仕上げてハンモックシステムをすっぽり包み込みます。さらに、ハンモックの頭側と足側の口を閉じることで防風性を高めています。
ビビィという提案
悪天候のため早めにハンモックシステムに潜り込むことになっても、今日凌いできたルートを振りかえったり、明日のルートを確認したり、ハンモックの中でゆっくりする時間のために、顔周りの空間を確保できるビビィスタイルを取り入れました。これによってジッパーを閉め切った時の閉塞感や息苦しさ、それから就寝中の呼気による濡れの不快感を大幅に軽減させることができます。ビビィとして使用するにはまずリッジラインを張ります。ひと手間増えますが、道具を使いこなすために必要なことと考えましょう。ジッパーの頭側にループがあるのでショックコードを結んでリッジラインにかけます。こうすることで顔周りの空間が確保できます。
生地の選択
生地の検討段階で、最先端のチタンスパッタリング加工を施した10dnの超軽量生地でサンプルを作りテストを行いましたが、生地が薄すぎるためか思ったような保温効果は得られませんでした。それならば、保温性はハンモックビビィTyvekに任せるとして、防風性と軽量コンパクト性に絞り込んで選んだのが旭化成IMPACT-Ω12dn×12dnリップストップナイロンでC0撥水とリサイクルナイロンで環境への負荷を軽減しています。元々高密度織りの生地にさらにダウンプルーフ加工を施して防風性を高めています。これによってハンモックビビィTyvekの軽量コンパクト版であり春夏秋のスリーシーズンで使用できるハンモックビビィLiteが誕生しました。
ほとんどのハンモックで使える
ハンモックビビィLiteは、全長240cm前後、巾140cm前後のハンモックにフィットするように設計されています。凌のゲッカビジンやEXPEDのハンモックはもちろん、それ以外のハンモックにも使用できます(上記のサイズを超えるハンモックには合わない場合があります)。モグ、ハンモックアンダーキルト、ハンモックフルカバーキルトにフィットするので、使用する季節に応じて理想的なハンモックシステムを構築することができます。
収納袋へのこだわり
収納袋は脇の縫い目の上端と細引きの出口に最も負荷がかかります。この負荷を軽減するために脇の縫い目をグログランテープで補強し、リングを通して細引きを引くようにしています。こうすることで収納時の負荷をグログランテープが分散し、細引きを引く時の摩擦がリングに集中するので、ほつれたり破れたりすることがありません。こうした細かな部分にもこだわるのが凌流です。ただ、実際には収納袋に入れずにバックパックの隙間に滑り込ませた方が楽であり合理的なので、この方法も試してみてはどうでしょう?こちらも凌流の考えです。
ハンモックシステムの例(3月~4月、10月~11月)
・ハンモックビビィLite
・モグ350
・ゲッカビジン二重織り
・ヤナギニカゼハンモックシステムの例(5月~9月)
・ハンモックビビィLite
・ハンモックアンダーキルトwool(トップキルトとして)
・ハンモックアンダーキルト120
・ゲッカビジン二重織り
・ヤナギニカゼ
- 【素材】旭化成IMPACT-Ω 12dn×12dnリップストップナイロン
【組成】ナイロン100%
【重量】本体164g、収納袋4g、合計168g
【原産国】日本
仕様
- 【展開サイズ】全長:285cm、巾:96cm
【収納サイズ】縦28cm、横15cm